HOMEnano tech 大賞 2023
今回2年ぶりに開催いたしました。
nano tech 大賞とは
最優秀出展者として「nano tech大賞」および優秀出展者として各「部門賞」を下記の評価基準でnano tech 実行委員が審査を行い決定します。
評価基準
1. 先進性・独創性
- 技術開発の着眼点、アイデア、新規性・独創性の有無
- 基礎基盤技術、主要構成部分の技術、周辺技術、または実用化技術の確認
- 将来期待できる潜在的な効果または事業化有望性の有無
2. 特許・文献発表等
- 特許、実用新案、意匠、商標等の取得状況(国内外問わず取得済み及び申請中のもの)
- 文献等の発表状況(文献名、発表年月日等)、公開データの信憑性
3. 商品性・市場性・経済性
- 商品化企画についてニーズへの適合性
- 市場におけるライフサイクルタイム・年数、市場規模予測、競合分析
- 販売実績(実績データ等)、実績がないものは販売計画(予定時期、数量、価格等)
4. その他
- 環境保全性、安全性に関し工夫した点、または配慮されている点
賞体系
1.nano tech大賞
先進性/実用性/事業性などが総合的に優れており、社会/産業的な貢献も期待できる製品・技術
【各部門賞(全8賞)】
2. マテリアル賞
上記大賞に準じる製品・技術のうち、特に優れているナノ材料技術・製品
3. アナリティクス賞
上記大賞に準じる製品・技術のうち、特に優れている計測・評価・分析技術・製品
4. ナノプロセス賞 nano Process Award
上記大賞に準じる製品・技術のうち、特に優れているナノ加工技術・製品
5. 産学連携賞
産・学の連携によって高度な技術開発が行われ、その事業化が有望視されるもの
6. 特別賞/ Special Award
海外出展者を対象とした特別賞
7. ビジネスマッチング賞
ビジネスマッチングシステムを通じて獲得した商談件数が最も多かった出展者
8. GX賞
グリーントランスフォーメーションに貢献する技術
9. 日刊工業新聞社賞
特別協賛社として日刊工業新聞社が独自に審査・選定
受賞各社と受賞理由
1.nano tech大賞

カーボンナノチューブの熱電変換素子で災害時の建築物・熱配管の不具合を瞬時にセンシングして無線で知らせるシステムなどを開発。カーボンナノチューブの様々な事業展開を賞す。
2. マテリアル賞

Preferred Computational Chemistry (PFCC)(小間番号: 1G-16)
従来は数か月を要した原子レベルの物理シミュレーションを、人工知能の深層学習によって数秒でこなせる技術を開発。触媒や固体電解質などの新素材開発をソフトウエアの面から支援可能にしたことを賞す。
3. アナリティクス賞

低加速電圧でも高分解能のFIB-SEMシステムなど、ユーザーニーズに合った様々な分析装置を開発して事業展開を進めている点を賞す。
4. ナノプロセス賞

サブミクロンまでの分散が可能になった乾式の粉体機器を開発。今後、市場が拡大する電気自動車用二次電池の性能向上に見通しを付けた点を賞す。
5. 産学連携賞

ペロブスカイト型量子ドットの発光波長を、粒子サイズだけでなく素材の元素を変えることで1nmの制御を可能にした。高色域のディスプレーに適用できる可能性を賞す。
6. 特別賞

生理学・医学、エネルギー、エレクトロニクス/オプトエレクトロニクス、計測、製造、材料と幅広い分野で成果を挙げている最先端ナノテクノロジーの総合力を賞す。
7. ビジネスマッチング賞

ビジネスマッチングシステムを活用し、独自のミリオンスケール微生物スクリーニング技術の積極的なオープンイノベーションに取り組んだ点を賞す。
8. GX賞

グリーンとナノテクの融合により、CO2排出を大幅に削減するマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、バイオ、CO2利活用の新技術を総合的に展開している点を賞す。
9. 日刊工業新聞社賞

世界初の「厚み約0.1mm」で「凹凸表面にも形成可能」な「サマリウムコバルトマイクロ磁石」。従来の真空蒸着法などでは形成困難であった厚みを実現しただけではなく、液体を使う特殊な成膜方法で任意形状の表面に均質な膜を形成でき、かつ、従来の焼結サマリウムコバルト磁石に匹敵する磁気特性を有す。モーターやセンサーなどの新たな用途への活用が見込まれる。