シーズ&ニーズセミナー 2016年 1月29日(金)14:10-14:55 C会場

出口 茂

海洋研究開発機構・海洋生命理工学研究開発センター(JAMSTEC)

海洋生命理工学研究開発センター 研究開発センター長

深海から生まれたナノテクノロジー

海洋研究開発機構では、「しんかい6500」に代表される有人・無人の潜水艇をフルに活用し、地球に残された最後のフロンティアといわれる深海の調査・研究を行っています。本講演では、これまでの深海研究から生まれてきた3つのナノテクノロジーを紹介します。MAGIQは、深海底で湧き出す温泉に存在する高温・高圧の極限の水(超臨界水)を利用したナノ乳化技術で、10秒以内という極短い処理時間で、種々の油を直径が100 nm以下の超微細液滴として水に分散可能です。同様の技術を応用した開発したラジカル重合プロセス(HIP)では、約1分という短時間で分子量の揃ったポリマーを合成可能です。SPOTは、地球上で最大のバイオマスであるセルロースをブドウ糖へと加水分解する酵素の活性をセンシングする技術で、1 pg程度の極微量のセルロースの酵素分解をも、超高感度かつハイスループットに測定可能です。

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