シーズ&ニーズセミナー 2016年 1月28日(木)14:05-14:30 C会場

狩野 旬

大学院自然科学研究科 応用化学専攻 准教授

強誘電体を用いた新しい触媒設計

強誘電体を担体にした金属ナノ触媒は,動作温度が強誘電体の構造相転移温度Tcに依存することが最近の研究により明らかになったので紹介する。この原理を利用すれば,異なるTcの強誘電体を担体に用いれば,触媒としての動作温度が制御可能となる。
我々は,セラミックコンデンサー,圧電素子,焦電センサーなどですでに広範に使われている強誘電体を担体にした,新しい触媒作りを固体物理学の見地から研究を行っている。
強誘電体担体に接合した金属ナノ粒子は,強誘電体がもつ電気分極によって電場中に晒されるために,金属の電子状態は変調される。また触媒動作中において電気分極は揺らぐため,触媒と反応分子間で電子授受が効率よく行われ結果的に化学反応が促進される。この現象は,固体物理学とくに半導体物性の観点から理解することができると我々は考えている。

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