シーズ&ニーズセミナー 2016年 1月28日(木)13:40-14:05 C会場

寺西 貴志

大学院自然科学研究科 応用化学専攻 助教

ナノ強誘電体分極アシストによる超高速充放電二次電池

近年のハイブリッド自動車や電気自動車の加速的な普及に伴い,走行快適性・優れた燃費性のために高速で充放電可能な車載用蓄電池に対する需要が高まっている.これまでに高いエネルギー密度(〜200Wh/kg)を持つリチウムイオン電池を出発として,正極活物質におけるLi挿入脱離過程に対し強誘電性に由来した分極アシスト効果を導入することで,高速充放電特性,すなわち出力密度を劇的に改善させている.具体的にはチタン酸バリウム(BaTiO₃)系強誘電体ナノ粒子を人工的な固体電解質界面として活物質粒子表面に修飾させた複合活物質を開発した.結果,BaTiO₃をコバルト酸リチウムLiCoO₂に1mol%修飾した複合活物質において,充放電レート20C(1C=160mA/g,満充放電時間3分)で108mAh/gの放電容量を達成しており,これは未処理LiCoO₂に対して実に12.5倍の値であった.

このウィンドウを閉じる